かすめ奪う者の天幕は栄え、 神を怒らす者は安らかである。 自分の手に神を携えている者も同様だ。
世は悪人の手に渡されてある。 彼はその裁判人の顔をおおわれる。 もし彼でなければ、これはだれのしわざか。
かごに鳥が満ちているように、 彼らの家は不義の宝で満ちている。 それゆえ、彼らは大いなる者、裕福な者となり、
わたしは悪しき者が勝ち誇って、 レバノンの香柏のようにそびえたつのを見た。
悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。 不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。
主よ、み手をもって人々からわたしをお救いください。 すなわち自分の分け前をこの世で受け、 あなたの宝をもってその腹を満たされる 世の人々からわたしをお救いください。 彼らは多くの子に飽き足り、 その富を幼な子に残すのです。
しかし神は彼らの家を良い物で満たされた。 ただし悪人の計りごとは わたしのくみする所ではない。
安らかな者の思いには、 不幸な者に対する侮りがあって、 足のすべる者を待っている。
しかし獣に問うてみよ、 それはあなたに教える。 空の鳥に問うてみよ、 それはあなたに告げる。
神が彼らに安全を与えられるので、 彼らは安らかである。 神の目は彼らの道の上にある。
たとい、悪しき者は草のようにもえいで、 不義を行う者はことごとく栄えても、 彼らはとこしえに滅びに定められているのです。
主よ、わたしがあなたと論じ争う時、 あなたは常に正しい。 しかしなお、わたしはあなたの前に、 さばきのことを論じてみたい。 悪人の道がさかえ、 不信実な者がみな繁栄するのはなにゆえですか。
あなたが神にむかって気をいらだて、 このような言葉をあなたの口から出すのはなぜか。
これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、 その高ぶる者をねたんだからである。
肥えて、つやがあり、 その悪しき行いには際限がない。 彼らは公正に、みなしごの訴えをさばいて、 それを助けようとはせず、 また貧しい人の訴えをさばかない。
こうして、彼らは風のようになぎ倒して行き過ぎる。 彼らは罪深い者で、おのれの力を神となす。